ただの自分用メモ

残しておきたいことを書いてるだけ

忘れたくない、それだけ。コイベビ自分用メモ

舞台コインロッカー・ベイビーズ2018を観ました。

今回は役が入れ替わるとのことで2回ずつ観れたら…なんて思ってたのに、気が付いたら7月の休日の半分以上を赤坂で過ごしていた…何度観ても飽きないどころか、どんどん引き込まれるほんとうに最高の舞台。

気に入ったセリフや歌詞などを抜粋して文字起こししています。

※違う箇所、抜けてる箇所たくさんあります。
(タツオのセリフや、青い舌のあとのセリフやDが歌っている曲の歌詞教えてほしいです…笑)

小説と合わせて文字起こししているので、まとまり次第更新していく予定です。




―1幕―

新宿~新宿~(駅員出てくる)
吸殻拾う

駅員:ダメだろ!ロッカー空けっぱなしじゃ!


見てくれ オレのこの腕(こうなるはずだった)
力持ち よく働くぜ(そうなるはずだった)
だけどおいら赤ん坊なのさ 捨てられたんだ
コインロッカーに捨てられたんだ
ママに パパに 未来に 神様に

見てよ アタシのこの脚(こうなるはずだった)
素敵でしょ 男イチコロ(そうなるはずだった)
だけどアタシ赤ん坊なのよ 捨てられちゃった
コインロッカーに捨てられちゃった
ママに パパに 未来に 神様に

神様なんていやしない
助けて 早く助けて 息が苦しい
柔らかな頬が ちっちゃな手が
暑さに 干からびる
干からびて 死んでゆく

(ハシキク上から這って出てくる)

音が消えた 鼓動が消えた
光が消えた 世界が消えた
世界が遠ざかる

固く閉ざされた 冷たい箱の中
音が遠ざかる 光が遠ざかる
鉄に囲まれた 四角い箱の中
命が消えていく 捨てられ死んでいく

すべてを奪ったのは神様
ママ

駅員:鳴き声だ


運転手とアネモネ
運転手:降ってきましたねえ、雨ですよ、雨。
天気予報じゃもう梅雨も終わりだって言ってたのに。おばあちゃんが言ってたんです。NHKの天気予報と三省堂の英和辞典だけは信用しろって。おばあちゃん大学出たんですよ、えらいよねえ大正生まれなのに
お客さん大学生?もしかして音楽大学?(アネモネ:♪肉~ 肉~)
運転手:てめぇー!!前通るんじゃねえ!!
どうして僕が音楽大学って推理したかわかりますか?肩の筋肉モリモリでピアノ科、顎に傷持つバイオリン科、ガニ股のチェロ科ってね。
観察眼鋭いでしょう。タクシーの運転手じゃないみたいでしょう。(アネモネ:♪ガリバー ガリバー)

運転手:お客さん無口だねえ、疲れてんのかな、よくないなあ。あんまり無口だと忘れちゃうよ。なーんて、冗談だけど。冗談だけど。どこでしたっけ。

どこだ
どこに行くんだ(ガリバーが)
オレ本当に(待っている)
忘れちゃったよ(肉)
どこいったらいいかわかんねえよ

アネモネ:代官山です
運転手:そうでした代官山。だ!い!か!ん!や!ま!
運転手:お客さん変わってるね。あっいい意味で。さっき雨降ってきたってって言ったでしょう。そしたら普通何か返ってくるだよね。蒸しますねえ、とか。
わあ!お客さんあれじゃない?!
(街頭のモニターを指差して)テレビのCM出てるでしょ!
シャンプーが目に入って赤い目のうさぎちゃんになっちゃうやつ!お客さん女優さんかあ目大きいもんなあキレイだもんなあ
そうか金曜か!今日は金曜か!あのね先週占い師にみてもらったんです。そしたら金曜に僕の一生を変えるが現れて運命を変えるって!今日だったんだ、あんたのことだったんだ

運転手:うるせー!うるせうるせうるせー!!だめだだめだ、こんなくそみたいな渋滞で僕の人生がどんどん終わっちゃうよ
そうだ。ぼくと一緒に逃げませんか?勝浦に会社の小さな別荘があるんです。あーでも金がいるか。あんなは金のない男は嫌いだろうからなあ。あっ待てよ、ここは山手通りか。知り合いの男がこの先のビルに闇賭博の事務所を持っているんです。嫌なやつなんですよお、いつもぼくのことをバカにしてるんで!ちょっと行って金を借りるついでに刺してきます、じゃ。んふふ

アネモネタクシーを降りる

運転手:いやーごめんごめん。遅くなっちゃった。あれえ帰ってこないと思ったの?大丈夫大丈夫だから、ほらほら乗って。

運転手:意外にあっけないもんですね。ゼリーみたいでした。プルンッなんて。行こう、金はある

さあ行こう(肉)
海へ行こう(肉が腐る)
明日の朝 あなたは目覚める(ガリバーが待っている)
2人のため 海は輝き始めてる(肉が腐る)
君は裸のまま 虹のような瞳を閉じて(肉が腐る)
アネモネ:触んないでそんな汚い手で!
運転手:僕たちは海へ行くんだよ。こんな汚い手海に入ればすぐ綺麗になるよ
アネモネ:そんなことしてたら馬肉が腐る!ガリバーの夕食が腐っちゃう!
運転手:ガリバーって誰だ!
アネモネ:わたしのワニよ!!!
運転手:なんだワニか、ワニなんか海に行けばいくらでもいるさ
アネモネ:離して!あんたなんかだいっきらい!
運転手:そっかあ嫌われたならしょうがない。海は諦めるよ。海は諦めるよ。あんたみたいなきれいな人と海に行けたらどんなにいいかと思ったけど、♪もうやめたよ~
アネモネ:冗談じゃないわ!あんな何汚いのよ臭いのよ!
アネモネ:初めて会ったわ!あんたみたいな臭いやつ!
運転手:臭いか、臭いってか!

キク鉄パイプで運転手倒す

運転手:お前誰だよ……


キク:よお、知り合い?
アネモネ:誰が…
キク:あっそ。
鉄パイプ投げ捨てる

運転席に座る
(アネモネに向かって)乗る?
アネモネ:待ってどこ行くの?
キク:人を探してる、ハシ。俺キク。あんたは?
アネモネ


心音を聞かされてる子供時代の二人と精神科医
ハシキク出てくる

音が聴こえた 何かが聴こえた
光が見えた 世界が見えた
見えたのは海 海 海

精神科医:治療はほぼ終わっています。エネルギーは眠りについたのです。この後大切なのは、変わったのは自分たちだとふたりに知らせないことでしょう。心臓の音を聞いたなどと教えてはいけません。変わったのはこの子たちではないのです。この世界の方なのです。


シスター

あれから13年~キクとハシから手紙が~二人ともいい人に貰われて

コーヒーカップに乗って出てくる制服ハシキク

和代:あー楽しかった!
キク:こんなのが?
和代:一度乗ってみたかったの!お腹の中までグルグル、グルグルーって!
ハシ:さっき食べたオムライスが回ってるんだね!
和代:美味しかった?
うん!ハモるハシキク
和代:相当おいしかったのね!デパートで食べると違うもんね~!(ハシの頭なでる)

司会者:皆さんカナエちゃんに拍手を!
ハシ:あっなしもとかなえだ

和代:知ってる?
キク:いや…?

司会者:そうです!カナエちゃんはその昔サーカスにいました!ライオン使い?カナエちゃん?
カナエ:ううん、得意は、、催眠術でぇす
司会者:えー!今でもできる!?カナエちゃんに催眠術をかけてもらいたい人、います?
うわあ、いっぱい、でもカナエちゃん。催眠術って恐くないの?さあて、どなたにやってもらいましょう。
カナエ:あの、わたし、4年前に1枚CD出したんです。売れなくて歌も下手だったんだけど。その4年前の曲名知ってる方いらっしゃるかしら、手を挙げてください
ハシ:哀愁の花びら

念のため確認だけど精神病にかかったことは?「ないよ。」
(河合ハシは「ないよ!」橋本ハシは「ない!」とか「ううん!」)

催眠術
お名前は?
ハシ:桑山橋男
カナエ:橋男くんは今どこにいるの?
ハシ:ハワイ
カナエ:ハワイのどこ?
ハシ:海、海の上
カナエ:ハワイはどうお?
ハシ:暑いよ(上着脱ぐ)(客:ハハッ!! カナエ:シー!!)
カナエ:橋男くんはハワイで何をしているの?
ハシ:昼寝。
もう起きた?
ハシ:うんキクとさかな釣り。
キクって?
ハシ:兄弟、ほんとは友達
カナエ:他には?
ハシ:和代さん、ううん、お母さん
カナエ:もういいわ、ハワイは暑いからそろそろ帰りましょ
ハシ:帰るってどこへ?
カナエ:そうねえ、小さい頃へ戻っちゃうのよ、ほらほらどんどん時計が逆回りして
ハシ:暑い…暑いよ。
カナエ:えっハワイからは帰ったのよ!?あなたは生まれたての赤ん坊よ
♪助けて早く助けて息が苦しい柔らかな頬がちっちゃな手が 暑さに干からびて干からびて

ハシ走って逃げる
キク:ダチュラだー!

アネモネダチュラって?
キク:ガゼルが教えてくれたまじないだ。誰かをぶっ殺したいときの
アネモネ:ガゼルって?

ガゼル:ハシ、キク、俺は狂犬病になったやつを見たことがある。そいつはな、喉から手突っ込んで自分の肺を掻きむしろうとした!アハハッ!
(キク:俺とハシは小さい頃、島で野犬の群れに襲われた時そいつに助けてもらった)
ガゼル:お前ら、狂犬病だって言われたら映画館へ来い
(キク:ガゼルは廃墟になった映画館で暮らしていた)
ガゼル:俺が肺を掻きむしってやる!アハハハハハッ!!ダチュラだ…

キク:あれからハシは学校へ行かなくなった

テレビばかり見るハシ
ハシ:キク、僕ね、狂ったわけじゃないんだ。あるものを探してるんだ。憶えてるかい?子供のとき、2人で病院に行って映画を見ただろう?波や、グライダーや、熱帯魚の映画。あの時僕ら、催眠術をかけられたんだ。

♪ホワイトノイズ
あれね音なんだよ 音を聴いていたんだ
綺麗な音だよ 死にたくなるような
死んでもいいような

キク:そうか 音だったな

音を聴いていたんだ 不思議な音だよ
海に沈むような 空に浮かぶような
いつまでも続くような

ハシ:キクも聴きたい?
キク:いや。
ハシ:あの音、聴きたくないの?
キク:今は聴きたくない。

♪でもね音なんだよ
音を聴いていたんだ 確かに音だよ
もう1度聴けたら 死んでもいいような
あの音を探してる テレビで探してる
探してる

ある時ハシはテレビの前で震えていた
ハシ:この人知ってるんだ、女だよ、作家なんだ。
テレビで言ってた。赤ん坊をコインロッカーに捨てた時、ブーゲンビリアの花を撒いた母親がいるって。ぼく今でも持ってるんだ。ぼくのまわりに撒かれていた花びら、あれブーゲンビリアなんだよ!
ハシ:ねぇお金貸して。見たいんだ、見るだけでも見たいんだ。しゃべったり、歩いたりしてるの。気付かれないように、そっと見たいんだ。

アネモネ:なんで今になって探すの?
キク:和代が、お母さんが心配した
アネモネ:お母さんは?
キク:5日前に死んだ。ホテルで血を吐いて。かわいそうだった

アネモネ:あなたガリバーを怖がらなかったわね!
キク:あのワニか、だってあんたが飼ってるんだろ?
アネモネ:かわいい?
キク:でかすぎる

アネモネ:ねえ、跳ぶとこ写真撮っていい?
キク:なぜ
アネモネ:友達になったら撮るの!記念になるでしょ!

アネモネ:ねえ、また来る?
キク:どこへ?
アネモネ:あたしの部屋
キク:…わからないな
アネモネ:来てよ!来てよ。いつでもいいから
キク:跳ばなきゃ

キク跳ぶ
拳銃の音、キク:ガリバーによろしくぅ


タツオ:なあ運動選手お前見たろ?あの拳銃俺が作ったんだ、散弾を発射できるんだ、すごいだろう?こいつはリバレーターって、パルチザンが使った簡易銃さ。リバレーターってな解放者って意味なんだぞ、かっこいいだろ。



キク:地震で怖い思いしたんだろうな
タツオ:運動選手がしゃべった!運動選手がしゃべったぞハシ!俺はいいやつだろう?ここはいいところだろう?

タツオ:気分がいい薬買ってこよう
キク:こんな時間に薬局やってるのか?
ハシ:ここは都会だからね。
ハシ:もう行かなきゃ、働いてるんだ。キク頼むよ、今僕頭が破裂しそうなんだ、急に来るんだもん。明日にしよ、明日色々話そう。
ねえ、ミルクは元気?
キク:心配なのは犬だけか。ミルクは元気だが和代が死んだ。骨を持ってきてやった。俺たちのお母さんの骨だぞ。
和代はなあ!新宿でお前を探してるときに通行人に突き飛ばされて頭打って死んだんだ!なあ!覚えてるか!

憶えてるか あいつ時々
夜中に布団の上に座ってたろ
自分がどうやって死ぬのか考えてたら
怖くて眠れなくなったって
泣きながらオレ達を抱いただろう

あいつホテルのギシギシいうベッドで
血吐いて 顔中血に塗れて
死んだよ

ハシ:ぼく行かなきゃ
キク:お祈りしてやれよ、10秒で済むじゃないか
ハシ:明日にしようって言ってるじゃん!僕の都合も考えてよ!ほんとに急ぐんだ!!
キク:何が都合だ馬鹿野郎!
タツオ:ハシをいじめるな!
キク:うるせえひっこんでろ!お前こんなところで何してる!お前を捨てた女には会ったのか!何か言え!
ハシ:ごめんなさいごめんなさい!僕は勝手だ!恥ずかしい!キク僕は♪歌手になりたかったんだ~
キク:歌手だと!
ハシ:危ない!
発砲、地震だーーー!!!!!
キク:おまえ騒がしいところに住んでるんだな(ハシ頷く)

Dとダンサー
ハシキク手繋いで出てくる
ハシ:キクはいつだって強かったろう、羨ましかったよ。キクはきれいだった。だって器械体操はきれいだもん。
だからそばにいるのが耐えられなくなった、自分が恥ずかしくなったんだ
ハシ:あいつ、Dって言うんだ!僕の初めての男なんだ。ものすごい金持ちなんだよ。僕を歌手にしてくれるって!
D:ハシ歌え
♪青い舌
紫の霧の彼方から 貴方を誘うよ
僕が誘うよ
青い舌で舐めたい 貴方のすべてを
とろけそうさ 弾けそうさ
柔らかい肌の窪みに のめり込みそうさ
とろけそうさ 弾けそうさ
柔らかい肌の窪みに のめり込みそうさ
貴方に 貴方に

D:ハシええもん見せたる
ハシDについていくがDが離れたのを見計らってキクに近寄る

ハシ:大丈夫?
キク:ダチュラだ、、


サチコ:私あの頃が一番きれいだったわ、アネモネそう思わない?

サチコ:あたしあなたみたいな若い人を見ていると苛立つことがあるのよ
毎日がなんとなく楽しければいいっていうのは好きじゃないわ
アネモネ:別に楽しくなくてもいいのよ
サチコ:ねえアネモネ、あなた欲望ってものがないんでしょう?スーパーマーケットの中で生まれたものだから何がほしくて何が食べたいのか分からないのよ
アネモネ:よく分からないけど私は待っているの

アネモネ:閉じ込められている 生まれてからずーっと! 初めて毛皮のコートを着た時も、イタリアの外交官とヤったときも、公式行事の最中に欠伸しちゃったあの時も ずっとそれに気づいていないだけ

アネモネ:もう1つわかってる、あたしはキクが好き

東京は沈む
あたし キクが好き
痺れるほど本気
それから 高いビルも好き
だって東京は沈むんだから

沈む 沈む みんな沈む
バスも電車もタクシーも(沈む)
黒く光ったリムジンも(沈む)
バーもパブもクラブも(沈む 沈む 沈め)
ネオンきらめく街並も
呂亭 フレンチ イタリアン(沈む)
ワイン豊富なレストラン(沈む)
花屋 ブティック 洒落たギャラリー(沈む 沈む 沈め)
宝石だらけのショーウィンドウ

沈む 沈む みんな沈む
誰1人助からない
跡形もなく消え去る
東京は沈むんだから
東京が沈んだら 残る地上は
ビルだけになるんだから


キクアネモネの家へ。
♪オシャレせなあかん
ハシニヴァと出会う着替える
ハシ:お酒?飲んだことないよ!
もう一杯🙏のジェスチャー(Dと橋ハシはちゅーしてる)
キク:ミルク、だめだ!そっちに行ったら危ない!
アネモネ:ねえキク!キスして?

アネモネ:あたし舌を噛んじゃった!あんた舌は柔らかいのね、身体中すっごく硬いのに!


ハシ酔っぱらう→ニヴァの胸に触れる
ハシ:すごい…勃ちゃった女で勃つの初めてなんだ



ダチュラの解説
キク:うそつきの話しぶりだな。こんなものどこで手に入れたんだ
アネモネ:テレビ会社の資料室?

アネモネ:ねえキク、もう拳銃なんて持ち歩かないでよ。あんなの殺せてせいぜい一人か二人よ?
びーっくりすること教えてあげる!!わたしねワニの国の使者なの!

♪あたし可愛いし 太ってないし
健康で お金持ちだし
人に嫌われたってちっとも堪えないし

アネモネ:わかる?
キク:なにが

あたしワニの国の使者よ
つまらないことなんか考えなくっていいって
ワニの神様に許されてるの

キク:ワニの国ってどこだ
アネモネ:あたしの暗くて柔らかなベロの奥!
キク:どこだ、どこにいるワニの神様は!

あたし賢いし こだわらないし
大胆で 冒険好きかも
どこに連れて行かれても 決してへこたれないし
あたしワニの国の使者よ
つまらない生き方を かなぐり捨てていいって
ワニの神様に許されてるの

そうよワニの国の使者よ
この街を食いちぎるため
ある男を あなたを
あたし助けるよう
ワニの神様に命じられてるの

アネモネ:ワニの国もあたしも、あんたを必要としてる。だから巡り会ったのよ!

太ってないしのとき(橋キクはキスしようとしてほっぺぶたれる、河キクはアネモネにフンッって肩で押される)
どこだ!どこにいるワニの神様は!のとき(橋本キクはほっぺむぎゅむぎゅ、河合キクは舌を掴んで口のなか覗く)


Dから電話ハシそっちにおるか?
テレビ付けるハシと母の再会を生中継
ハシ:会えないよ…僕は嫌われるきっと嫌われる!
キク♪拳銃はどこだ

拳銃はどこだ

アネモネ:どうする気?
キク:自分を捨てた女に無理矢理会わせたらハシは死ぬ!
アネモネ:どうして?
キク:どうして!?

オレとハシは捨てられたんだ
産んだ女から この世界から
「死ね」「いらない」 そう言われた
死ね 死ねだと お前らが死ね
いらない いらないだと
いらないのはお前らの方だ

自分を捨てた女に会わせるだと!?

俺なら捨てた相手を殺す
ハシならきっと自分を殺す

拳銃はどこだ

アネモネ:言わない
キク:出せ
アネモネ:嫌よ!
キク:どこだ、どこへやった!
アネモネ:あたしとあのオカマどっちが大事!?
キク:言わねえとぶっ殺すぞ!

拳銃受け取って走る

アネモネ:キクまって!!



マッサージ客アドリブで笑わせる
テレビクルー突入

ハシ:僕作家に会ったんだ、テレビで見た作家に会って聞いたんだ、僕を捨てた女は死んじゃったんだって。この人、キクのおかあさんなんだって!

沼田君枝:わたしを撃ちなさい
キク:来るなっ来るな…!!

キク母親を撃ち、キクの叫び声で幕が降りる